大地のコレクション展2022

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中谷 ミチコ

中谷 ミチコ 1981 -

中谷 ミチコ 1981 -

2010年VOCA展奨励賞受賞、2012年ドレスデン造形芸術大学Meisterschülerstudium修了。一般的なレリーフとは異なり凹凸が反転している立体作品を制作。イメージを粘土で成形し、石膏で型をとる。原型の粘土を取り出し、空の雌型に透明樹脂を流し込む。物体の「不在性」と「実在性」を問い続けている。

■略歴
1981 東京都生まれ
2005 多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
2010 ドレスデン美術大学卒業
2012–2014 ドレスデン造形芸術大学 マイスターシューラーストゥディウム修了
現在、三重県を拠点に活動

■主な個展
2022 ドローイング展「光の中の土の人」 子どもの本の専門店 メリーゴーランドKYOTO、京都
2021 「空が動く」CAFE & SPACE NANAWATA、埼玉
2021 「引き出しの中のドローイング」アートフロントギャラリー、東京
2021 「When I get old Ⅵ」私立大室美術館、三重
2020 「When I get old Ⅴ」私立大室美術館、三重
2019 「白昼のマスク/夜を固める」アートフロントギャラリー、東京
2019 「その小さな宇宙に立つ人」三重県立美術館 柳原義達記念館、三重
2019 「When I get old Ⅳ」私立大室美術館、三重
2018 「When I get old Ⅲ」私立大室美術館、三重
2017 「When I get old Ⅱ」私立大室美術館、三重
2017 「私は一日歌をうたう」さいたま市プラザノース、埼玉
2016 「when I get old」私立大室美術館、三重
2015 「暗い場所から、明るい場所まで 」マキファインアーツ、東京
2015 「漕ぐ、彫刻」横浜市民ギャラリーあざみ野ショーケースギャラリー、神奈川
2014 「souzou no kage」森岡書店、東京
2014 「souzou no kage」多摩美術大学彫刻棟ギャラリー、東京
2014 「Schatten der Vorstellung」Galerie Grafikladen、ドレスデン、ドイツ
2014 「Souzou no Yoroi」Galerie Rothamel、フランクフルト、ドイツ
2012 「impression」マキファインアーツ、東京
2011 「境界線のありか」横浜美術館アートギャラリー1、神奈川
2011 「中谷ミチコ展」新・港村(新港ピア)UNDER 35 GALLERY、神奈川
2010 「そこにあるイメージ」森岡書店、東京
2009 「Beautiful Fish」BankART 1929 mini ギャラリー、神奈川

主なグループ展
2022-23 「市制90周年記念 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」平塚市美術館、足利市立美術館、富山県 高岡市美術館、広島県 ふくやま美術館、 新潟市美術館、福岡県 久留米市美術館
2021 「奥能登国際芸術祭2020+」珠洲市、石川
2021 mado-beya企画 第7回目 「自らの。かたち」展 mado-beya宮城
2021 「空間の中のフォルム―アルベルト・ジャコメッティから桑山忠明まで」神奈川県立近代美術館葉山館、神奈川
2020 「本のキリヌキ」瑞雲庵、京都
2019 「凹凸に降る」ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション、東京
2018 「越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」津南町、新潟
2018 「DOMANI・明日」国立新美術館
2017 「AGAIN-ST 第6回展 平和の彫刻」NADiff a/p/a/r/t、東京
2017 「Horror Vacui」Produzenten | Galerie、ドレスデン、ドイツ
2016 「生きとし生けるもの」ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡
2016 「再発見、ニッポンの立体」群馬県立館林美術館(巡回:静岡県立美術館/三重県立美術館)
2016 「トリック、トリック、ハッ! っとトリック」平塚市立美術館、 神奈川 
2015 「Das muss man gesehen haben!」Städtische Galerie Dresden、ドレスデン、ドイツ
2014 「Wuchernde Wiederholung, Vorüberziehende Gedanken」ケルン日本文化会館、ドイツ
2014 「je näher, desto ferner / between places」GEH8 Kunstraum und Ateliers e.V.、ドレスデン、ドイツ
2014 「NEW MASTERS, SO FAR」 Kunsthaus Dresden、ドレスデン
2014 「transparency」マキファインアーツ、東京
2013 「Tohoku」Galerie Rothamel 、エアフルト、ドイツ
2014 「3rd exhibition AGAIN-st Dependent Sculpture ―彫刻を支えるものは何か―」東京藝術大学絵画棟1 階、東京
2014 「さっぽろアートステージ/アートストリート2013」チカホ札幌駅地下道、北海道
2012 「中谷ミチコ・志村信裕展 」日和アートセンター、宮城
2011 「黄金町バザール2012」黄金町バザール、神奈川
2011 「せいめいのれきし」アキバ・タマビ 、東京
2011 「ganz nah der vorstellung」Galerie Rothamel、フランクフルト、ドイツ
2010 「VOCA 展2010 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
2010 「tmp. potemka / vice. versa Berlin leipzig」tmp.plate、ベルリン、ドイツ
2010 「DRESDEN DEINE MUSENNESTER」Galerie Rothamel、エアフルト、ドイツ
2010 「back to the drawing board」GEH8 Kunstraum und Ateliers e.V.、ドレスデン、ドイツ
2009 「nichts mit-ung」 Villa Eschebach、ドレスデン、ドイツ
2009 「POTEMKA GROP SHOW!!」GALERIE POTEMKA、ライプツィヒ、ドイツ
2008 「Mensch und Tier」GEH8 Kunstraum und Ateliers e.V.、ドレスデン、ドイツ
2008 「Fadenkreuz:osten, Woher wir kommen und wohin wir gehen」GEH8 Kunstraum und Ateliers e.V.、ドレスデン、ドイツ
2008 「gehaeus」Gallery Delikatessenhaus、ライプツィヒ、ドイツ
2007 「Achtung Kunst!!」エガパーク、エアフルト、ドイツ
2007 「dresdens junge dinger」Kunstverein/Kunsthaus Viernheim、フィールンハイム、ドイツ
2007 「Teens」 Doppel-D、ドレスデン、ドイツ
2007 「wie wir einfach so verschwinden könnten」Gruenland、ドレスデン、ドイツ

■受賞歴
2021 タカシマヤ美術賞受賞
2014 ドレスデン市カタログ助成、ドイツ(Landeshauptstadt Dresden)
2010 VOCA 展 奨励賞、東京

■コレクション/パブリックアート
越後妻有里山現代美術館 MonET(新潟)、丸の内ストリートギャラリー(東京)、三重県立美術館(三重)、BankART1929(神奈川)、第一生命保険株式会社(東京)、ドレスデン市立ギャラリー(ドイツ) 、銀座線虎ノ門駅ホーム(東京)

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近年、パブリックアートや様々な展覧会でも注目を浴びている中谷ミチコ--。

大地の芸術祭では、2018年に初参加し作品を発表しました。
地元の人々との交流を通して、出稼ぎやお嫁に来た時の話や、かつての上野集落の暮らしなどをお年寄りからリサーチ。それらをモチーフに、見る角度によって印象が異なるレリーフを制作しました。凹面でつくられたモチーフの中に透明樹脂が存在するその彫刻は「あることとないこと」を行き来する存在のように感じられ、また物語を紡ぐように公民館の内部の真っ白な設えに配置されたその彫刻は「真っ白な景色のなかに浮かぶ鮮やかな記憶」を表現し、人々の記憶に語りかける様な作品となりました。

《川の向こう、舟を呼ぶ声》大地の芸術祭2018/ 撮影:木奥惠三

そして、2021年にはリニューアルオープンした越後妻有里山現代美術館 MonETに常設作品《遠方の声》を設置。制作時のことを以下のように語っています。

「2018年、作品制作のために地域の方からの聞き取りをさせていただきました。雪深い時期に一軒一軒お邪魔すると、すぐに炬燵に招き入れられ漬物とお茶をいただきながらホコホコと緩やかな時間の中で、もしかしたらこのまま居眠りをしていっても許されるのではないかと思えるほどに暖かい優しい空気の中、鮮やかな昔話や幼い頃の思い出、お唄を伺った。親密で豊なそれぞれの記憶から生まれるイメージは真っ白な窓の外の雪原に投影される様でした。私はそのイメージをそのまま彫刻化し、上野公民館に個人的な祈念碑を制作しました。2021年、前回の様な訪問は叶いそうにありません。あの記憶に触れた時間自体が記憶となり、私はその糸を手繰り寄せています。コロナ禍で生まれた距離と、川の向こうで聞こえる声を重ねながら、イメージの実態を探るつもりです」(中谷ミチコ)

《遠方の声》越後妻有里山現代美術館 MonET 2021/ 撮影:木奥惠三

また、《遠方の声》の彫刻制作のために描かれたドローイング作品に現在「大地のコレクション展2022」で展示されている《潜む》があります。このイメージは、実際には彫刻になる事はありませんでしたが、中谷特有の物語を想像させるやわらかな世界観が詰め込まれているかのようです。

ドローイングは、中谷の制作の中で欠かせない創作の一部です。日常的にも、制作を続ける中でも中谷は数えきれないほどのドローイングを描いています。白い紙に彫刻を置くようなイメージでドローイングしたり、脳裏のイメージを紙の上に流す用に描き続けたり、、、ドローイングについて2021年の展覧会では「ドローイングみたいに曖昧なまま強いもの」への憧れと、マテリアルと対話し「存在」を確かめながら彫刻を作っていくことへの想いを語っていました。そのように、常にどちらも同等に創作活動の一部としてある「彫刻」と「ドローイング」を本展ではご紹介しています。

【出品作品】《潜む》2021、越後妻有里山現代美術館 MonETの為のドローイング

【出品作品】《風が溜まる身体》2021
<作家コメント>
「この前ね、風がすごく強かった日にね、お外に行って、ビューって吹いて飛んで行きそうになったの。とっても怖かったの。その後ね、小っちゃい風があるといっつも、頭の中がビュービュー風で一杯になっちゃうの。」
3歳の娘は春一番の日以来、玄関先に出る事さえ頑に拒む様になった。どんなに天気の柔らかな日でも、彼女の身体の中には嵐が吹いていたのだ。恥ずかしそうに小声で話した言葉に理解を示すと、彼女の顔の緊張が少しだけ緩んだ。
---中谷ミチコ


2021年 作家インタビュー 個展「引き出しの中のドローイング」にて

潜む
2021
890x1885x80 mm
紙にパステル、パネル
風が溜まる身体
2021
390x230x70 mm
透明樹脂、顔料、石膏

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