大地のコレクション展2022

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早崎 真奈美

早崎 真奈美 1980 -

早崎 真奈美 1980 -

自然科学史と人間との関係、生物の生態系に興味を持ち、「生と死」「善と悪」「美と醜」等、二元性の視点から人間そのものを考察しているアーティスト。科学的と思われているものの中に起こる矛盾や小さなエラーに人間らしさが潜んでいると考え、エゴ、執着心、偏見など人間の本質を探る作品を展開している。平面と立体を行き来するような作風は二元性における境界の曖昧さを表している。

■略歴
1980年 大阪生まれ
2003年 京都市立芸術大学 美術学部 日本画科 卒業
2007年 BA Fine Art, Chelsea College of Art and Design, University of the Arts London

■主な個展
2022年 「大地の芸術祭 越後妻有 2022」苗場酒造、新潟
2021年 「Creation Project 2021 144人のクリエイターと豊橋の職人がつくる『百年前掛け』」ガーディアン・ガーデン、東京
2021年 「Slowly Arriving Atelier Mondial zu Gast」Kunsthaus Baselland、バーゼル
2021年 「中之条ビエンナーレ2021」かいこの家、群馬
2021年 「OPEN STUDIO 2021」ART FACTORY城南島、東京
2020年 「六甲ミーツ・アート 2020 芸術散歩」六甲カンツリーハウス 、神戸
2019年 「BankART AIR 2019 OPEN STUDIO」BankART Station、横浜
2014年 「Drôle de Mérage 二つの月と太陽」二人展、ギャラリー・センティニアル、大阪
2013年 「岐阜と宇宙民藝」なうふ現代、岐阜
2010年 「Rose-Eaters ばらくい」刊行記念原画展、SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS、東京
2010年 「遊芸三昧」二人展、国際奈良学セミナーハウス・旧世尊院、奈良
2010年 第2回「1_WALL 」グラフィック、ガーディアン・ガーデン、東京
2009年 「Seeds of the Wild」Puffin Room、ニューヨーク
2008年 「Material Worlds」Barts Gallery、ロンドン
2007年 「Su Blackwell & Manami Hayasaki」London Art Fair・Project Space、BDC、ロンドン
2007年 「Group Exhibition」20HoxtonSquareGallery、ロンドン

■主なグループ展
2022年 「大地の芸術祭 越後妻有 2022」苗場酒造、新潟
2021年 「Creation Project 2021 144人のクリエイターと豊橋の職人がつくる『百年前掛け』」ガーディアン・ガーデン、東京
2021年 「Slowly Arriving Atelier Mondial zu Gast」Kunsthaus Baselland、バーゼル
2021年 「中之条ビエンナーレ2021」かいこの家、群馬
2021年 「OPEN STUDIO 2021」ART FACTORY城南島、東京
2020年 「六甲ミーツ・アート 2020 芸術散歩」六甲カンツリーハウス 、神戸
2019年 「BankART AIR 2019 OPEN STUDIO」BankART Station、横浜
2014年 「Drôle de Mérage 二つの月と太陽」二人展、ギャラリー・センティニアル、大阪
2013年 「岐阜と宇宙民藝」なうふ現代、岐阜
2010年 「Rose-Eaters ばらくい」刊行記念原画展、SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS、東京
2010年 「遊芸三昧」二人展、国際奈良学セミナーハウス・旧世尊院、奈良
2010年 第2回「1_WALL 」グラフィック、ガーディアン・ガーデン、東京
2009年 「Seeds of the Wild」Puffin Room、ニューヨーク
2008年 「Material Worlds」Barts Gallery、ロンドン
2007年 「Su Blackwell & Manami Hayasaki」London Art Fair・Project Space、BDC、ロンドン
2007年 「Group Exhibition」20HoxtonSquareGallery、ロンドン

■受賞歴
2010年 第2回1_WALLグラフィック、グランプリ受賞
■レジデンス・その他
2022年「TOKAS二国間交流事業プログラム(派遣)」アトリエ・モンディアル、バーゼル
2021年 「3331 ART FAIR 2021」3331 Arts Chiyoda、東京
2019年「BankART AIR 2019」アーティスト・イン・レジデンス参加、横浜
2011~2019年 「Creation Project」参加、ガーディアン・ガーデン、東京
2011~2013年 「ホテルグランヴィア大阪26F、Art Works Project@KCUA」、大阪

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早崎真奈美は京都市立芸大で日本画を学んだあと、ロンドン芸術大学Chelsea College of Art and Design卒業。自然科学史と人間との関係、生物の生態系に興味を持ち、「生と死」「善と悪」「美と醜」等、二元性の視点から人間そのものを考察している早崎は、これまで主に生態系にみられる様々なモチーフを切り絵の手法で切り出してきた。鳥や蝶、植物から顕微鏡で見た微生物、オモチャにいたるまで、精緻なカットで切り出し、空間に配置する。作家によれば、インスタレーションで使う紙のオブジェは「曖昧な境目」のメタファーと考えられ、紙から切り出したイメージは、平面の要素を強く持ちながらも、空間に配置されることで、影を作り、平面と立体との間の曖昧な存在となるという。

《白い山》2020 六甲ミーツ・アート 2020 芸術散歩 (六甲山カンツリーハウス)

《You as an Individual》かいこの家 中之条ビエンナーレ(2021)

近年の活躍は国内外でめざましく、「六甲ミーツ・アート 2020 芸術散歩」(2020)でのインスタレーションは、かつて伐採が進み、花崗岩剥き出しの白い山だった六甲山と現在の姿を重ねて表現したもの。コロナ禍での「中之条ビエンナーレ2021」では蝶と蛾の違いを問うべくかつて養蚕の行われていた「かいこの家」を舞台に古書や辞典に標本のような作品を組み合わせた。科学的と思われる「種」の定義さえそこに人間の一方的な偏見が生まれるが、同時にそこに人間らしさも潜んでいるという。紙の表現の可能性を拡げながら、年々規模の大きな作品に取り組んでいる。
国内の地域に根差した企画だけでなく、2022年4月から6月までTOKAS二国間交流事業ブログラムによりスイスのバーゼルに滞在制作。派遣クリエイターとして現地の動植物などを調査する傍ら、製紙業で栄えた同市の手漉き紙を調達して新たな作品を制作、海外での活動も今後期待される。

《Invisible Grove~不可視の杜》大地の芸術祭2020 苗場酒造  photo : Kioku Keizo

同detail photo by Nakamura Osamu

「大地の芸術祭2022」で注目を集めているのが津南エリアの苗場酒造を舞台としたインスタレーション作品。苗場酒造は明治期から続いている地酒の酒蔵で、早崎は日本酒を作る過程で欠かせない麹を顕微鏡を通して見える形をイメージして表現。麹の木が森のように広がっている。また、壁にはあたかも影絵が投影されているようだがこれも綿密に計算されたプロジェクションマッピング。
切り絵と影は、地と図の曖昧な境界の間を揺れ動き、見る者に「二元性」の合間をみせてくれるようだ。

《Invisible Grove~不可視の杜》に出現するプロジェクションマッピング。麹の花をモチーフとしている。

プロジェクションマッピングに使用された作品。

【出品作品】Leave a Sigh, For the Invisible Grove 2021 cut-card /紙 1340x982x52mm  photo by Hiroshi Noguchi

作家に作品のコメントをいただきました。
「この作品は苗場酒造の展示「Invisible Grove-不可視の杜~」で、影だけが展示されています。プロジェクターで映し出されている影と、制作の過程では本来捨てられるはずの下絵の紙、白いレースのような紙のオブジェです。
苗場酒造での展示構成は「実体と影」を一つのキーワードにしています。あえて実体を展示しないという、わかりにくい仕掛けではありますが、清津倉庫美術館で本体を展示していただけることになり、ちょっとした種明かしになったかもしれません。ぜひ苗場酒造の展示にもお越しいただき、併せて楽しんでいただければ幸いです。」

【出品作品】《One -始まりの-》2021 cut-card /紙 930x610x60mm photo by Hiroshi Noguchi

稲の花をモチーフに制作しています。Invisible Groveの展示内容を模索している中で制作しました。
苗場酒造で酒造りの話を聞けば聞くほど、その始まりの不思議を思います。始まりの一滴は、始まりの一粒は、どこで誰が、どのように?酒造りは自然の力の不思議と、人間の歴史のミステリーが詰まっているように思います。

【出品作品】《Today is the Day》2022 紙、合成うるし、金箔 610x450x60mm photo by Hiroshi Noguchi

Memento mori(死を想え)よりもCarpe Diem(その日を摘め)の方がしっくりくることがあります。その日を美しく生きている人を尊敬するし、私もそのようにありたいと思います。今日を生きる私たちのヴァニタスを描こうと試みるシリーズの新作です。

複数のレイヤー構造により、大小に関わらず三次元空間を創出する早崎真奈美の世界をお楽しみください。

大地の芸術祭 出展作品

Leave a Sigh, For the Invisible Grove
2021
1340 x 982 x 52 mm

One -始まりの-
2021
930 x 610 x 60 mm

【展示終了:2022/9/4まで】Today is the Day
2022
610 x 450 x 60 mm
紙、合成うるし、金箔

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