大地のコレクション展2022
![ジョゼ・デ・ギマランイス](/collection/img/c45a677a3794b922251385fe6baee28be9692c9e.jpg)
ジョゼ・デ・ギマランイス 1939-
ジョゼ・デ・ギマランイス 1939-
リスボンおよび他のヨーロッパ諸国で勉強したあと、アンゴラ(アフリカ)に7年間滞在し、アフリカのアートをより深く理解するために、アフリカの民俗誌学を研究した。アンゴラではアフリカとヨーロッパのそれぞれの文化の統合と、可能な限りの相互浸透といった魅力的なプロジェクトに出会った。その後アーティストに転じ、リスボンとパリを拠点に、国内外で多数の展覧会、プロジェクトを実施してきた。ポルトガルを代表する国民的アーティストとして、リスボン万博のキャラクターデザイン、中国へのマカオ返還記念のモニュメント制作など数々の国家プロジェクトにも関わる。日本での人気も高く、釧路シビックコアの広場全体のパブリックアートをはじめ、数多くのプロジェクトがある。
■略歴
1939 ポルトガル、ギマランイス生れ。
1955 リスボンとパリに在住
■主な個展
2018 ジョゼ・デ・ギマランイス展 ~アフリカは魅了する~ 市原湖畔美術館、千葉
2009 グランパレ パリ / フランス
2008 回顧展 ウルス美術館 ラ・リオハ / スペイン
1992 回顧展1962‐92 カロウスト財団 リスボン / ポルトガル
■主なグループ展
2010 瀬戸内国際芸術祭(サイン計画)
2000 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000
モナリザ100の微笑 東京都美術館、静岡県立美術館、札幌美術館他
1989 シカゴインターナショナルアートエクスポジション
1983 アート・バーゼル(87,89)
■主なプロジェクト
2000 釧路シビックコア / 北海道、代官山アドレス / 東京
1999 マカオ中央公園プロジェクト
1998 宮城県図書館サイン / 宮城
1994 ファーレ立川 / 東京
1991 ギマランイス大学モニュメント / ポルトガル
ポルトガルを代表する国民的アーティストとして、リスボン万博のキャラクターデザイン、中国へのマカオ返還記念のモニュメント制作など数々の国家プロジェクトにも関わる。日本での人気も高く、釧路シビックコアの広場全体のパブリックアートをはじめ、数多くのプロジェクトを展開。代官山アドレスのモニュメントは人気テレビドラマ「やまとなでしこ」のロケ地として有名になった。
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代官山アドレスのアートワーク 2000年に作られ、現在も地域住民に親しまれている。
また、鮮やかな色使いと独特なキャラクター表現により、宮城県図書館、越後妻有、瀬戸内国際芸術祭のサイン計画も手がける。絵本、キャラクターデザインからパブリックアートまで多彩な表現ができるアーティストである。2011年、欧州文化首都となるギマランイスに、彼の作品と彼自身のアフリカ美術コレクションをおさめた美術館、JOSÉ DE GUIMARÃESインターナショナルアーツセンターがポルトガル政府とギマランイス市の共同出資により設立され、現在も展覧会などの美術活動を行っている。
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越後妻有のサイン計画として、2003年に50基を超える「トーテム」をギマランイスがデザインした。 エリアごとの動物などのシンボルを入れ込んだカラフルなサインとなった。
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妻有のトーテムを制作するギマランイス
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1960-70 年代のアンゴラ滞在を経て、アフリカ民族学の専門家との交流を通じて、アフリカの芸術の持つ象徴性に影響を受けたというギマランイス。ヨーロッパとアフリカの異なる表現が融合したようなユーモラスな形態が特徴的だ。作家自身のコレクションでもあるアフリカのアートとの関わりも見え隠れするし、ピカソの新古典主義の時代のふくよかな人間たちの身体を連想させるような版画もある。
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"Guaranis" photo by Keizo Kioku
アフリカのアートを好んで集めていたギマランイスだが、この作品は、南米の先住民の横顔をモチーフにしている。"Guaranis" と題されているのは主にパラナ川からパラグアイ川にかけてのラ・プラタ地域グアラニー族の女性と見られ、ネオンで緑色に光る。早くからネオンのアートに精通し、独特のスタイルを確率したギマランイスらしい作品。
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